「まさに自然と共生していくってどういうことかというノウハウが詰まっていたんです」(若林さん)

対談風景 茂田)最近、スキンケアではオーガニックという言葉がはやり続けていますけど。新しい動向などありますか?

石塚)そうですね、オーガニックの中でもカテゴライズができてきましたよね。前は大手のヨーロッパ系のブランドさんだと、オーガニックブランドの中にも、センシティブラインとか、ベビーラインとかちゃんとあったけど、最近はそんなに大手ではないブランドさんでも、オーガニックだけどパワフルさを謳っているのか、アンチエイジングを謳っているのか、みなさん立ち位置をしっかりするようになってきたので、選ぶ側としてはチョイスの基準になりますよね。また、使いやすさを考慮して、天然成分に最先端の技術をあわせたものも出てきています。

茂田)流行を作っていく、というか追っていく傾向は、化粧品を開発している者として、さびしい気分というか、たまに憤りを感じる部分もあるんです。

石塚)基本すべては肌につけるものと考えると、特にスキンケアで一番に考えたいのが、家族みんなで使えるものがいいですよね。赤ちゃんには使わないでください、とか、目の周りは避けてくださいとか、同じ皮膚なのにどうして?と昔から疑問に思ってきました。肌をよくするなら、どの部分でも使えるものが本当はいいと思うのですが。その点流行にとらわれず、すでにある商品を改良されているブランドさんはまじめで素敵だな、と思います。お客様の声に耳を傾けて、前からあるものをバージョンアップする姿勢は、信頼できますね。

茂田)開発に携わっていていつも思うことは、今作っている商品がベストだと思わないことにしようと。もちろん、今できるベストをお客さまに提供しますが、それは今できるベストであって、将来ずっとベストではないと思うようにしているんです。

石塚)半年後にもっといいものができるかもしれないですものね。商品も生きているというか、成長していくものととらえていらっしゃるメーカーさんは、すごく真摯だと思いますよ。

茂田)常に自分の中にポリシーを持っていないと、自分の首を絞め続けているようにしか思えないんですよね。たとえば来年、画期的なイノベーションになる何かが発見されるかもしれないし。常に自分たちがやっていることがベストなんだ、と言い切ってしまうと、過去を否定できなくなってしまうのが怖いんです。

石塚)男性と違って、女性は特に化粧品では新しいものに傾きやすいんですよね。女性はキレイになりたい願望が強いから。メーカーさん側も進化していくことについて、もっと明確に意思表示してもらえると、使っている側も追い付いていきやすいし、これがもっとよくなるかもしれない、という楽しみもあります。

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