「私が開発するお化粧品ができることはたった1つメイクのダメージをケアするに尽きると思います」(茂田)

茂田氏 茂田)本当にそうですね。先ほど若林さんがお母様のお話をされていましたが、実は私の母も肌トラブルを経験していまして、それが化粧品開発者になるきっかけとなりました。交通事故の精神的ストレスから深刻な肌荒れになってしまって、本当に何をしても治らない時期があったんです。もともと管理栄養士の資格も持つ母なので、自分の小学校の運動会のお弁当なんかにしても、みんなのお弁当に赤いタコさんウインナーが入っているのに、家のお弁当には絶対入る事がなかったくらい(笑)無添加とか、食にもかなり気を使っていました。しかも事故にあう前から、それこそ日本のオーガニックコスメの走りのような化粧品でスキンケアもしていたんです。なのに、ちっとも良くならないのはなぜだろう?と。とにかくいろんなものを試してきた母親を近くで見ていましたし、時にはワセリンのみという皮膚科でよく推奨されるケアを勧められて実行したけれど、やはり良くならない。そうこうして、やっと肌が回復しはじめたのが、皮膚科医の親類から教えてもらった、スキンケアに必要な最小限の成分しか入っていない商品でした。本当にびっくりするくらいシンプルで、成分が4つとかしか配合されていなかった上に、その中に植物性原料はまったく使われていなかったんです。

若林)やはり、たくさん与える、ではなかったんですね。

茂田)はい。それで、手をかけ過ぎず、かといって何もしないよりも助けになる、バランスの良いシンプルケアでこそ肌の回復力を促せることが母の経験で明らかになったんです。必要最小限な成分の組み合わせやバランスを探る開発なら、私も少し理系をかじっていたのできっとやれる!と思い立って(笑)その日からドラッグストアなどでいろいろな化粧品の原材料を見たり、手に取ったりしては、自宅のキッチンに戻ってボウルを片手に、という感じでスタートしました。植物のすべてが悪さをしている、ということではないんですよね、ただ植物成分は、優しいというよりパワフルなものも実は多くて、素人判断で使いこなすのは難しいものだと感じています。漢方のように、その人の症状を的確に見極めて処方できれば違うのかもしれませんが、進められるままに使ったお化粧品が自分の肌と相性バッチリというのは滅多にないのではないでしょうか。なので、私が開発するお化粧品ができることは実はたった1つだと思っていて、「メイクのダメージをケアする」これに尽きると思っています。

若林)潔いですね(笑)

茂田)はい(笑)。女性はみなさんメイクをしますよね、メイクをしたり落したりするっていう行為は、どうしても何もしないよりも肌にダメージを与えてしまう。「ネスノ」でのスキンケアは、ダメージを完全にゼロに戻すとはいえないまでも、マイナスをかなり軽減できると思います。男性の場合も、紫外線によるダメージなどのケアとして利用してくださっている方は非常に多いですね。やはりお化粧品だけで、タイムカプセルのように肌を若返らせたりするのは不可能だと思いますし、美白のようにそれなりの結果を出せるとしても、副作用を完全に否定することは難しいと感じています。こういった、肌に何か余計な手を加える、いろいろ与えるという化粧品の性を考えると、現在のところ化粧品によって安全な範囲でできることというのは、たかが知れているのではないか?というのが私の率直な気持ちなんです。

若林)そうですね。肌の外側からできることに限界を感じつつあるから、体の内側から、食べることからという傾向が世の中的に高まってきているのでしょうね。その中でも、化粧品による紫外線ケアだけでなくハーブティーの抗酸化力で補う、という茂田さんの提案はとてもユニークだと思いました。

茂田)そうですね。宝島社『リンネル』の連載では、これまで死角となっていたスキンケアのお話から、できるだけ肌の負担にならないメイクをテーマにしてみたり、インナーケア次第でスキンケアの限界を補えるのでは?ということで食からのアプローチも提案してきました。イベントでは身体の代謝を上げるためのボディワークレッスンをして頂いたりしたこともあります。そうして肌の内と外からいくつかのアプローチを、あれこれ少しずつ無理のない範囲で組み立てることによって、化粧品代って意外に浮かせられるんですよというお話を、結果的には各所でしているような気がします(笑)

若林)最初にお会いした時の帰りにスキンケアの話になって、私はファンデーションを塗らないでも良いライフスタイルですし、石けんひとつでいけちゃいますなんていうお話をしたと思うのですが。その時に茂田さんが「世の中的には、サラリーマンがネクタイをしなくてはならないと同じで、OLさんとかは毎日お化粧をするのが義務という現実もあって。そのダメージをケアしていくスキンケアという位置づけでも、自分達が作っているお化粧品が役に立ったら…」といった感じのことをおっしゃっていて。そのお話にとても感銘を受けて強く印象に残っています。バリバリ働く女性のみなさんは、お仕事だけでも大変なのに、朝時間をかけてお化粧して、疲れて帰ってきてまた一生懸命お化粧を落す。しかもそれで自分の肌をさらに傷めてしまっているなんて、酷なことですよね。私は自分の基準で考えて「べつにお化粧をしなくても生きて行けるし♪」と楽天的に過ごしていましたので(笑)

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