茂田）実は自分、合わないシャンプーを使うと凄いんですよ、頭皮に吹き出物ができてしまう体質なんですよ。

枝村）頭皮に吹き出物ができている人は最近増えましたよね。人によってはシャンプーで必要な油分まで取りさってしまったり、赤くただれたり、乾燥してたりで、皮が剥けてしまうらしいです。

茂田）私の場合、石鹸シャンプーしか使えませんでしたね。最近はもう良くなりましたけど、体質に合うものに出会うまで、何度も吹き出物を繰り返していました。とはいえ、石鹸シャンプーは、洗い上がりがちょっと辛いんですよね。石鹸シャンプーのアルカリで…

枝村）洗い上がりがパッサパサな感じになってしまうんですね。

茂田）そうなんです。毎日カラーリングしてるような感じですね。髪がパサパサにならないように、中和していましたが、忙しくなると時間がなくてそこまで出来ず…。それで、うまくバランスの取れたシャンプーとか出来ないかと思って、自然とヘアケアの開発ってスタートしたんです。

枝村）ヘアケアの開発は、ご自身の経験からだったんですね。

茂田）それもありますが、自分と同じ経験を持っている方も多いのでは？と思ったんですよね。
弊社には何十年も石鹸の開発に携わっている技術顧問がいて、洗う事に対してはいろんな知識を持ってる方がいたのも心強かったですね。私はスキンケアが専門なんで、あまり洗浄分野には詳しくない。だから、シャンプーに使われる界面活性剤を片っ端から書き出してもらって、これはどういうものですか？と聞いて、ひとつひとつ全部自分の髪で試しました。

枝村）それは、すごいですね。

茂田）最終的に商品化するまで6年ぐらいかかりました。

枝村）そんなに長い年月を経て…

茂田）6年前は、当然ノンシリコンという概念すらなかった時代でした。当時でも、頭皮の吹き出物やニキビになるものには、シリコンが入っていましたね。だからコンセプトは"ノンシリンコン"。

枝村）今の時代にマッチングした商品開発をその頃から始めてたっていう事がすごいです。今こそシャンプーが見直されていますが、毎日のことですから、コスト面で考えると、なかなか難しいですよね。女性の場合、量を使いますし。でも、髪に残ったシャンプーの残留成分で、生え際に肌トラブルを起こしてる人も多いですからね。