秋冬は、気温や湿度が下がるため、顔色のくすみ感やカサつきを感じやすくなる季節。とはいえ、くすみや乾燥の要因には加齢などもあげられます。また、「私は20代だけど春夏もくすみや乾燥が気になります…」という方も最近は多いのです。?そんな風に、季節や年齢を問わず肌の元気のなさを感じる時は、"頭部の血液やリンパの流れはどんな状態に?"と、一度目を向けてみましょう。顔と頭部は一枚の肌でぐるりとつながっています。また東洋医学においては、頭部に気・血・水の巡りのポイントとなるツボがたくさん存在しているといわれています。気・血・水の巡りが停滞すれば、お顔の細胞への栄養補給、老廃物の排出も滞り、誰でもくすみや乾燥が起きやすくなるのです。とくに長時間のデスクワーク、パソコンを使った作業や目を酷使するような細かい作業に従事している方は、首肩のコリ、目の疲れなどから頭部の血液やリンパの流れが滞り気味のはず。チェックの仕方は簡単! 自分の頭皮を、両手の指のはらで軽く揉むようにして触れてみます。頭皮が硬い、あまり動かない、鈍い痛みを感じるような部分がもしあれば、頭部の血液やリンパの流れが停滞しているサインです。
明るくハリのある肌づくりのためには頭のツボを刺激することが有効であることがわかりました。しかし、アプローチするならいきなり頭ではなく、まずは首もとから! というのも、顔や頭部を巡る血液やリンパは、首もとを通過しているからです。あらかじめ首まわりの筋肉のつっぱりをゆるめたり、コリをほぐしておくことで、血液やリンパの流れはぐっとスムーズに。時間がゆっくり取れる時には、首をストレッチする前に 第2回上半身ストレッチで効率よく健やか美人♪ でご紹介した『燃焼・流す・活性! 一石三鳥ストレッチ』を行うと、さらに顔から頭への血液の流れ、リンパによる老廃物の排出が促進されますよ。
美肌キープだけでなく、ストレスケアにも役立ってくれる頭部のツボ刺激。ヘッドスパや鍼灸院に行っての施術はもちろん効果的ですが、オフィスや自宅でも簡単に行うことができます。デスクワークの休憩時、夜のシャンプー前などに、ちょこっと取り入れるだけ。自分の手を使って、頭蓋骨と頭皮をずらすように前後左右に軽く動かす"揺らし法"は、硬く強ばった頭皮や頭皮の下の筋膜によって圧迫された血管やリンパ管にスペースをつくり、流れやすくする方法。ブラシを使った"ブラッシング法"はリズミカルでほどよい刺激によって頭全体のコリをまんべんなくほぐすのに最適です。①?③まで行うのがおすすめですが、疲れを感じた時にひとつの方法だけでもOK。ポイントは、コリをため過ぎずないこと。顔のくすみや乾燥のほか、たるみ、抜け毛や薄毛が気になってきている方は、毎日のケアを習慣化しましょう!